ブログ「川辺にて思う」

バッハ−無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ

先日、私のアシスタントの誕生日祝いに、樫村大進のコンサートに行ってきました。

特にクラシック音楽に詳しいわけでもなく、樫村大進という名前を知っていたわけでもなく、アシスタントの誕生日当日にコンサートがあるという、ただそれだけの理由で、その日バッハ−無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータのソロコンサートに行きました。

ときどきクラシックは聞いているし、バッハのCDは五嶋みどりのも、アン・ソフィー・ムッターのも持っているのですが、実はバッハはあまり好んで聞く方ではなかったので、というか、聞いているうちに圧倒されすぎて疲れ果ててしまい、CDを最後まで聞き通したことがあまりないというこれまでだったので、全曲バッハのソロコンサートというのはどうなんだろうと内心少々及び腰でその日は行ったのです。

その日初めて知った樫村大進というヴァイオリニストは1979年生まれ。

写真で見る顔とステージで見る印象は全く違います。
ステージで見るとはるかに成熟していて、年齢はもっとずっと上のように感じました。

素晴らしかった。
最初の1音から飲み込まれるような、あまりの素晴らしい演奏に、口を開けたまま聞き入っていたような気がします。

7才でジュリアード音楽院プレカレッジに最年少で入学とパンフレットにあります。

「ヴァイオリニスト/音楽家」が彼のために敷かれたレールであり、才能であり、職業であり、アイデンティティーであり、人生なのだ、と思った瞬間に私の中に何かが降ってきました。

ここのところ、しばしば「自分の人生はこれで良かったんだろうか」という感覚が私の中に湧き上がり、浮かんでは消えしていました。
その疑問への回答のためのヒントは、若い音楽家の奏でるヴァイオリンの音色にありました。

まだ、答えは明確になっていないものの、暗くて深い溝をまたいで越えたような、それ以前には戻らないだろうという漠然とした感覚が私の内臓に生まれました。

良くも悪くもなく、そうなんだ。

次回、樫村大進は札幌でベートーヴェンを演奏するそうです。
12月に。
ソロではなくて、コンスタンチンさんというピアニストと共に。

楽しみです。

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