ブログ「川辺にて思う」

大晦日の今日


朝からバタバタと、今年最後の細々した片付けに家の中を駆け回りながら、
この12月になってから気づいたことを振り返っていました。

生まれてからずっと自分の中にあった、
真っ暗な空洞になっていた部分が、
やっと埋まったことを感じました。

一所に落ち着くことのできない、
根を下ろすことのできない浮き草のような頼りない感覚、
生涯つきまとっていた心もとない、
居場所の希薄な気配が消え、
自分がどこから来た人間かわかったような安心感が、
今、
足下にあります。

片付けものをしながら、
その安心感を感じ切った瞬間、
自分の生まれた日本というこの国が、
これまでにたどってきた運命と歴史を自分の身体感覚に拾い上げるような
不思議な感覚が内側に湧き起こり、
それと同時に泣けて泣けて
涙がしばらく止まらなくなってしまいました。

洗面所だったために自分の泣き顔をうっかり鏡で見てしまい、
泣きながら、
目が赤いなあ、
鼻が赤いなあと思ったその時、
頭の中に声が響きました。

「やっと知ってくれた」
「これで報われました」

その声が誰の声なのか、
自分の妄想なのかわかりませんが、
その声が聞こえて、
胸に切ないような、
愛しいような痛みが走り、
また泣けてしまいました。

その後もまだまだバタバタとタオルをたたんだり、
しまいに行ったり、
玄関に飾る花を買いに出かけたりしながら動き回っているのに、
胸の痛みに
私の中の日本に
注意を向けると、
またすぐ泣けてきます。

2010年は涙もろい大晦日を過ごしています。

本年はたくさんの場でお世話になり本当にありがとうございました。
2011年が皆様にとって素晴らしい年となりますように。

どうぞ良いお年をお迎えください。

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