ブログ「川辺にて思う」

トレーニングのこと ⑤ 決心


空港で、
ハラルドが荷物を運ぶのに任せているバートの姿と、
ハラルドがバートの荷物を積んであげたり、持ってあげたりする姿は、
私の中に焼き付けられてしまいました。

それがなければ、
その後ハラルドがメールをくれても、
電話をくれても、
自分のことで精一杯だった私は、
ただただ放っておいてくれるように頼んでいたことでしょう。

ハラルドが私に言い渡した意志決定の期限は2週間。

その頃、私の体調はかなり悪く、
まともな睡眠を取れなくなって数ヶ月経っていたため、
顔色は土のようでした。

その中で私はトレーニングを開始するかどうかを決める必要に迫られたのです。

とてもトレーニングのことなど想像すらできる状態ではありません。

母を失った傷みは筆舌に尽くしがたく、
悲しみがいつか終わるなど考えることもできず、
夜は明けないと信じていた時期です。

ハラルドに返事をする日は近づいてくるけれど、
何を根拠にトレーニングを開始するなどと決めることができるのか。
体力も、自信も、根拠も、基盤も、
自分には何もないことしかわからない状態で。

真っ暗でした。

四方八方ただ真っ暗な中。

そして、いくら考えても何も見えないことしかわからないと、
ただそれだけがわかったある日、
二つのことだけを想像しました。

トレーニングをやらない未来と、
トレーニングをやっている未来。

トレーニングをやらない未来を見ようとすると、
浮かぶのは馴染み切った漆黒の闇のみ。

トレーニングをやっている未来を想像しようとすると、
真っ暗な道のりの遥か彼方に、
ほんのわずかばかりのうすぼんやりした光が見えるような気がしたのです。

そこから自分を振り返ると、
やはりどんな根拠も自信もないままであることは何も変わっていません。

もう一回、見ようとしました。

トレーニングをやらない未来と、
トレーニングをやっている未来。

やはり、同じものが浮かぶ。

一方には闇のみが、
もう一方には小さなうすぼんやりした白い光が。

空2

ハラルドに決心したことをメールしました。

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