ブログ「川辺にて思う」

絵画とコンステレーションの接点

先週末が9期トレーニング研究コースの初回でした。

受講生の一人にイラストレーターの方がいて、
絵の描き方について話をする機会が何度かありました。

私は学生時代に絵の描き方を学んだ経験があるので、
昔取った杵柄で、
クロッキーやらデッサンについてちょっとした助言をしたのです。

その後、学生時代のことをあれこれ思い出していたところ、
何というか、
絵画と現在のコンステレーションの仕事に橋がかかるような感覚を得ました。

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(セザンヌの静物画)

高校を卒業してすぐに私は親元の札幌を離れました。
母が、武者修行をしてこいと後押ししてくれたのです。

芸大洋画科に進み、
悩み多い青年期を過ごしている過程で、
兄が持ってきてくれた1冊の本をきっかけに、
私はある心理療法と出会います。

その心理療法を通して、
大きく自分が変わる体験がありました。
その直後、突然、私は爆発的に絵が描けるようになった一時期を過ごしました。
物体を見た瞬間に、
その立体の全体像を掴み取り、
考える前に瞬時に筆を握る手が、
適切な色を適切な量取り、
ぴったりの位置に置いていくというのが、
一切の努力なしで起きていました。
教授にも「突然うみゃあなったが、何があったのか」と、
突然の変化に驚かれ、
褒められていたのです。

以後、その心理療法との出会いから、
次から次へと出会いがあり、
芋づる式に私は瞑想の道に導かれていきました。

瞑想の師と巡り会い、
そこで瞑想と心理療法の両方への渇望を満たしてもらえる場を得た途端、
私はぱったりと絵が描けなくなりました。
立体が見えなくなり、
努力しても絵はペラペラの平面しか描けなくなったのです。

それまでの自分の絵を描く動機とは、
どこから手をつけていいかわからない、
混沌とした無法地帯のような自分の内側をどうにかして秩序立て、
なんとか整理したい、
ただそれだけだったような気がします。
そのために自分の手にできる唯一の方法が絵を描くことでした。

それが瞑想と心理療法という2本柱に手が届くようになったことで、
絵に向けていた全ての力が方向を変えてしまったのだと、
今ではわかります。
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(セザンヌの静物画)

数日前、
イラストレーターのその人がみかんをスケッチしていた時に、
影を使ってみかんの球体を描こうとしていることに気がつきました。
とっさに私は「影を描くんじゃなくて、面を描くんだよ」と言っていました。
光と影だけで立体を描こうとすると、
それはとても平面的なグラデーションの連続でしかなく、
みかん状の色の濃い薄いにすぎません。

昨日、ふと思ったのです。
物体を光と影で見ることとは、
物事を善悪や正しいか間違っているかといった二元論で見ていることなのではないか、
物体を面でとらえようとすることとは、
物事を多角的にとらえようとすることであり、

また、そこに時間や歴史的背景、
時代の流れによる社会的条件までも含めて掴み取ろうとする時には、
コンステレーションの場は、
自分の内面の奥深くにしまわれていた、
想像を超える深い感覚や感情とつながることを許してくれるのではないか、

そこまで感じ取ることができたなら、
描きたかったみかんの絵は、
重さまでも感じさせるようなものになるのではないか、
ということです。

芸大時代に得たものが、
どれほど今の自分を作ることに役立っているか、
無自覚であったけれど、
土台となっていることかと今わかります

このようなことを思い巡らしていたら、
好きなことをさせてもらっていながら、
自分の苦しさで手一杯で、
一切感謝を知らなかった若かりし頃の自分の姿が、
私を信頼し、武者修行に出してくれた母の思いと、
学徒出陣で学業を断念した父の、
支え続けてくれた思いという、
深い愛情の器の中で溶けていくのです。

あの頃の私が、
温かく溶かされていくのです。

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絵は3枚ともセザンヌのものです。
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なんと!
来週末にはもう!
第11期のトレーニング基礎コースの始まりです。

そろそろ、場所についての詳細情報や注意事項を郵送でお送りします。
準備があるので、メールや口頭で申し込んだ方は、大至急申込書を送ってください。

あと1名、受付可能です。

11期システミックコンステレーショントレーニング
基礎コース 
講師:小林真美(チェトナ小林)日程: 421日(金)、22日(土)、23日(日)
初回「多なワークとエクササイズを通して基本を身につける」


会場:東京都江東区 北砂中央地集会所
お問い合わせはこちらhttp://www.hellingerinstitutejapan.com/contact/
お申し込みは募集要項とプログラムをご覧ください。



2回目:2017年 728日(金)〜30日(日)

開催地: 札幌 かでる2.7 

「順位と秩序、バランスの法則と多様なコンステレーション」

 

3回目:2017年 1027日(金)〜29日(日)

開催地: 東京

「パートナーシップ、カップルワーク」 受講生パートナー 無料招待

 

4回目:2018年 126日(金)〜28日(日)最終回

開催地: 東京

「中断された親へと向かう動きの再結合」 

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