ブログ「川辺にて思う」

視界から除外されているものが力を持つ

コンステレーションの現場で、
原則として、
ファシリテーターが最初にすることは、
クライアントが語る苦しみの問題のなかで、
一番の悪者となっているのは誰なのかを探し当て、
その「悪者」の居場所を自分の心の中に作ることです。

ファシリテーターも世間の尺度と一緒になって、
悪者を善悪で裁いて、
クライアントの世界から排除する方向に仕向けてしまうなら、
そこに救いはなくなってしまいます。

ファシリテーターに提案できることとは、
良いか悪いか、正しいか間違っているかといった観点ではなく、
その物語を、
その問題が浮かび上がらざるを得なかった背景から読み取っていったなら、
どういう可能性が浮かび上がるだろうということです。

善悪を基準にしてしまうと、
結局は誰にとって良くて、
誰にとって悪いかといった、
一方から見たときにしか善が見えないという盲点ができてしまい、
その問題に巻き込まれた人たちの誰にも、
結果として安らぎは訪れません。

盲点があるということは、
視野に入っていない存在の可能性が残るということです。

もしも、重要な誰かが視界に入っていなかったとしたら、
その人の抱える苦しみを払拭するための鍵を握る、
大きな見落としがあったかも知れないのです。

二つ目の原則として、
除外された存在が最も影響力を持つのです。

だから、ファシリテーターが次にやらなくてはいけないこととは、
視界から除外されているのは誰かを探り当てることです。
忘れられている要素とは、
果たして何なのか、誰なのかを探します。

除外されている存在を視野に入れるためには、
まず自分を構成している要素にはどんなものがあるのだろうと、
ある日、空想というか妄想というか、
一通り思い巡らしてみました。

「今の私の中に、過去の私全部と未来の私が包含されている感じがする」。

自分の身に起きたすべての出来事、
記憶や、過去に訓練して身につけた感覚、その出来事の当時の感情は、
そこに至るように精密に辿りさえすれば、
ありありと目の前によみがえらせることができる。

そして、その出来事や経験によって得た感覚や価値観が、
瞬間瞬間の自分を作っていて、
今のこの一瞬に選択する一挙手一投足が、
その次の瞬間の自分に反映されていっている」と言ったことが浮かびました。

この例えが正しいかどうかは良く分からないのですが、
まるで、合わせ鏡の真ん中に自分は立っていて、
過去を映す一方を見ると、
果てしない彼方の点のような私が見え、
もう一方の未来を映す側の鏡を見ると、
過去が反射して、
やはり果てしなく遠くに点となって消えていく自分が見えてでもいるかのような、
なんとも不可思議な感覚が自分の内側に浮上しました。

でも、どうも、自分を作っているものが、
時間というものと関連した自分の記憶や感覚、感情だけというよりも、
もっと大きくて深いものとも繋がっているように思えるのです。

その感覚を広げていって見ると、
自分の足元に広がる地面と繋がっていって、
すぐそばに茂っている雑草やタンポポでも自分の足ができているような、
繋がっているような、
そんな感じです。

その感覚はそのまま町内全域に広がり、
歩いたことのない道とも繋がっていて、
気をつけてその感覚を辿っていくと、
自分の根は千葉ではまだとても浅くしか張っていないのですが、
北海道を思うと札幌を中心にガッツリと深くまで根を下ろしています。

それはそのまま、日本全域まで広がっていき、
私を構成しているたくさんの要素の中で、
国の存在は大きな位置を占めているのがわかります。
と、言うよりも実はそこに立っているのが日本で、
私自身がその足元の雑草かタンポポといった感覚にもなります。

自分の皮膚を取り巻いている空気に注意を向けてみると、
私は自分を守ってくれている何かの温もりを感じわけ、
また、私の力を損なおうとする心地よくない波動も感じ取ります。

温もりの中には父がいて、母がいて、かつて一緒に住んでいた犬とか猫とか、
巣から落ちて息絶え絶えだったのを助けた、
けれど結局不注意から死なせてしまった小さなスズメとか、
子供の頃に飼っていたフナもドジョウもいたり、
会ったことのない祖父たち、会ったことのある祖母たち、戦死した叔父さん、ご先祖様。

その空気の中にも歴史の厚みを感じます。
空気もまるで記憶を包含しているかのようで、
その地に起きた出来事や、
かつてあった、
今はもう失われてしまった何かの影や気配も、
今の私に囁きかけているかのようです。

両親の人生の記憶、祖父母、曾祖父母たちの生きた社会や、その頃の時代の匂い。
江戸時代の、縄文時代の、カンブリア紀のかすかな気配。

自分を構成している要素は、
果てしない宇宙のようです。

クライアントにとっては、
それらの要素全部を想像することが必要なのではありません。

もしも問題を抱え、
苦しみに捕らえられてしまったなら、
鍵は、
なぜ自分はその現象を招き寄せてしまったのか、
それを引き寄せて体験することで自分は何を知ろうとしたのか、
自分の内側にその因子がないかを調べることです。

そのときに浮かび上がる因子が、
次に進む方向への準備をさせてくれるのです。

ファシリテーターはそのお手伝いをします。

 

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東京のワークショップは次回9月下旬開催分でお申し込みを受け付け中です。すでにお問い合わせを幾つもいただいています。ウェブサイトからお申し込みいただいた方はまだ予約が確定しておりませんので、お早めに確定をお願いいたします。

 

8月の札幌ワークショップは2日間で開催します。 札幌のみ!1日だけでも参加できるようにしました。しかも昼食込み。 

しかし、こちらはまだまだガラ空きです。6月の東京でキャンセル待ちの方は、よければ
休暇がてら札幌までお出でください。民泊はかなり安いそうです。夏の札幌はいいです
よ。

システミック・コンステレーション・札幌ワークショップ
<ファミリー・コンステレーション

ビジネス・コンステレーション>

 

日程     平成29年8月5日(土)、6日(日)
10:00〜18:00

        ※ 今回の札幌ワークショップでは1日だけの参加を受け付けます。        

場所       札幌市中央区

       ※ 会場についての詳細はお申し込み手続き完了後に個別にご案内致します。

参加費     申込書送付と同時に参加費をお振込ください。

      ※  問題への働きかけは2日間ご参加の方を優先します。問題を取り扱うことが

       できる人数には限りがあります。ご希望の方はお申し込み前にご確認ください)

○ 2日間参加/一般     : 48,600円(昼食含/消費税込)

 ※ トレーニング受講生:21,600円(働きかけなし) 43,200円(働きかけあり/当日申込)

○ 1日のみ参加/一般    :  27,000円(昼食含/消費税込)       

※ トレーニング受講生:10,800円(働きかけなし)21,600円(働きかけあり/当日申込)

 


システミック・コンステレーション・東京ワークショップ

<ファミリー・コンステレーション

ビジネス・コンステレーション>

 

日程    平成29年9月23日(土), 24日(日) 10:00〜18:00

場所     東京都江東区  

     ※
会場についての詳細はお申し込み手続き完了後に個別にご案内致します。  

 

参加費    申込書送付と同時に参加費をお振込ください。

○ 一般  :    45,000円+消費税 = 48,600円

※ トレーニング受講生:21,600円(働きかけなし) 43,200円(働きかけあり/当日申込)


どちらもお申し込みは   
ヘリンガー・インスティテュート・ジャパンまで

063-0035 札幌市西区西野5条8丁目5-15-201

TEL
/FAX:011-662-9576  

URLwww.hellingerinstitutejapan.com

http://www.hellingerinstitutejapan.com/formbook/

 

 

現在、トレーニングを受講中の方々、過去にトレーニングを受講された方々には、小林がファシリテートするワークショップに限り、ワークショップの参加費は一般参加者と異なり三通りあります。
問題への働きかけあり(事前に確約):48,600(税込/一般と同額
問題への働きかけなしでの参加(トレーニング生限定):10,800 (1日のみの参加/税込)21,600 (2日間の参加/税込)
  働きかけなしの前提で参加し、当日キャンセルが出たり、時間的に可能な場合に働きかけを申し込む43,200(1日の参加か2日間の参加に拘わらず/税込)      
※当日まで、働きかけできるかどうか確約できません。差額は後日振り込み。

         

 

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