ワークショップのご案内

ワークショップとは

ワークショップは、個人の悩みや問題にコンステレーションの手法を用いて働きかけ、それまで自分ではどうにもならないと思っていたことへの対処法を見つけるための場です。

問題と向き合う用意をしてきた参加者をクライアントと呼びます。コンステレーションの場では解決を模索しますが、その目的はクライアントが日常生活に戻ったときに自身の内側に問題を解決していくための新しい視点や、自分で乗り越えるための力を発見することにあります。
オープンワークショップと称するときのオープンとは、トレーニングと対比しての言葉です。トレーニングが長期間に渡って学ぶとして受講を申し込んだ人のみが参加するクローズド/閉じた環境であることに対して、ワークショップはどなたでも参加できる開いた場であることからオープンワークショップと表記することがあります。

ワークショップの中でファシリテーターは、個別の問題に働きかけた後、その都度必要に応じて説明をします。また、システミックな観点からの解説もあり、直接個人的な問題について働きかけを受けない人も、その場に身を置き、参加することで、自分の問題に関わる洞察を得、個人や家族に起きる問題や苦しみの背後に何が流れているかを、体験を通して理解でき、家族システムに備わっている秩序や愛の法則性を学ぶことができます。

他の参加者はクライアント本人や家族、本人の問題に関わる人物や、場合によっては要素の代理人を務めることで、自分以外の参加者のために、自身の感情や感覚を「貸す」という日常にはない身体感覚を体験することになります。その体験は感情や感覚というものに対して、客観的な距離をおいて捉えることを可能にします。それによって、自分の身の回りに起きる出来事や、自分自身の感情に振り回されなくなる余裕が生まれます。

問題に働きかけることができる人数には限りがありますが、その場にいることで自分自身や家族の在り方について新たな理解を求めたいという方の参加には人数の制限はありません。

ファミリー・コンステレーションの働きかけ

問題に働きかけるとは

ファミリー・コンステレーションのワークショップで、参加者の中の問題と向き合う用意が整った人をクライアントと呼び、ファシリテーターはその人へのインタビューから始めます。

クライアントは、自分の問題に関与する家族や組織にいる誰かを代理してくれる人を参加者の中から選び出し、会場内のその場に配置していきます。ファシリテーターは、その配置から、家族や組織の力関係や不調和等を読み解きます。

先に言及したように、ある定められた秩序が、家族や組織の中には流れています。
ファシリテーターはこの秩序に則って、代理人の立ち位置、表情、身体の様子から情報を得て、クライアントの家族や組織内の人間同士の関わり合いの背後に、実際に何が起きているかを明らかにしていきます。

基本的なコンステレーション・ワークでは、例えばかつては家族の問題であれば最終的な場面で、父親が母親の右側に立ち、その母の左には最初の子ども、続いて2番目、3番目の順に続いて立つというような配置が再構成され、その時点で、代理人たちが解決を体感し、完了するというものが多くありましたが、最近では最終的な立ち位置はもっと多様化の傾向にあります。

解決が見つかったとき、必要に応じてクライアントは自分の代理人と入れ替わり、家族の中における新しい居場所を感じとることを求められます。クライアントはそこに立つことで、今まで、はたから眺めていた自分の人生の可能性に、あらためて実感を得ることになります。

しばしば、関わっている全員の代理人が正しい位置に立っている、満ち足りている、または納得できる場所にいると感じているときに解決を迎えたとしてそのコンステレーションは終わりを迎えます。

しかし、場合によっては最終段階に至る前に、そのコンステレーションを終えなくてはならない場合もあります。その場合、クライアントはその終わり方が何を意味し、そこから得られるものの可能性についてファシリテーターから説明を受けます。

コンステレーションが終わると、代理人はその役から抜け出し、その役を忘れて普段の自分に戻るように言われます。彼らがそこで経験したことは外では話さないことを指示されます。

ファミリー・コンステレーションの代理人とは

代理人を体験して気づくこと

ファミリー・コンステレーションの現場では、自分の問題に対する働きかけを受けるだけでなく、その場にいるだけでも、あるいはクライアントの家族の代理人としてコンステレーションのなかに立つことでも、自分自身のために有用な大きな気づきを得ることが多々あります。

代理人として選ばれた人は、自分の感情や身体感覚をクライアントのために貸し出しをしたと思うことです。自分がクライアントにとって必要な情報をキャッチするアンテナの役割をしていると捉え、その場に立ったときに感じたことを素直に伝えることが、クライアントを助けるために最も役に立ちます。

代理人として立っている時に得る感覚や感情を、自分の内側のもう一人の自分自身が見て、感じているというのは、実に不思議な体験です。しかし、その経験は、その後、自分自身の感情や感覚に振り回されにくくする内なる余裕となっていきます。体調が悪い時や、代理人の役が何度も重なったときには断ることができます。

例1)感情が豊かに表現できるようになった男性

いつも無表情で、自分の感情を表現することが困難だった男性が、子どもを失った若い父親の代理人をしたときに、抑えきれない悲しみに涙と嗚咽が止まらなくなるという経験をしました。初めて経験するほとばしる感情に、本人も面食らっていましたが、ワークショップから数日経ってから、喜怒哀楽の表現が容易になっている自分を発見し、驚くと同時に自分が柔軟になったと感じると報告を受けました。​

例2)個人的な好き嫌いから中立的な見方への変化を体験

少人数のワークショップでの出来事。ある男性が、自分とは絶対に生理的に合わない。嫌いだと感じていた人物の代理人に選ばれてしまいました。参加者の数が少なく、断ることもやや難しい状況で、内心渋々代理人を引き受けたのです。
男性はそれまで、屈折した行動をとるその人物に少なからず偏見を抱き、先入観を基に批判的にしか見ることができなかったのです。しかし、代理人をしたことで、その人物の隠れた悲しみや、奥底で身動きできなくなっていた優しさ、またなぜ屈折した行動しか取れないのかという動機を自身の身体感覚で捉えたとき、偏見と先入観を維持することが困難になってしまったそうです。だからといって、その後自分が代理したその男性に親近感を抱くようになったわけではありませんが、生理的な嫌悪感や感情的な好む、好まないという感覚は浮上しなくなり、適切な距離をもって相手を見ることができるようになりました。

ワークショップの流れ

ワークショップは通常10人前後から数十人単位のグループで構成され、参加者の一人がクライアントとして自分の問題に働きかける機会を持ちます。その働きかけるプロセスの介入の加減をはかる人をファシリテーターと呼びます。

ファシリテーターにより人数はまちまちですが、ワークショップ1日に働きかけを受けるクライアントの数は3~5名程度です。参加者同士がお互いに、問題を抱えるクライアント本人の代理人や、その家族の代理人として立ち、相互に参加し合い、助け合う形式で行います。

ファシリテーターによるクライアントへの聞き取りが終わると、ファシリテーターはその人の問題に関与していると思われる人物を何人か特定し、クライアントに参加者の中からクライアント本人の代理人と、それらの人物の代理人を選ぶよう求めます。

選び出された人たちがどの役割かを再度確認し、クライアントは代理人たちを感覚に従い配置していきます。

ファシリテーターは、代理人が立つ配置からクライアントの問題の真の原因を探りあてます。その過程で、向きを変えたり、特定の言葉を再現させたり、配置を入れ替えたりする毎に、代理人の感覚がどう変化するか確認を繰り返します。

その代理人の感覚の変化を元に、次に進むべき方向を読み、クライアントの必要を満たす着地点に導きます。

最終の段階にたどり着いたクライアントは、それまでと異なる角度からの視点、視野を持つことが可能となり、自分一人の努力では困難だった解放、安心、自分の能力を開花させるなどの可能性を広げます。

※特定のテーマのワークショップでは、場合によってその内容は研究のために撮影し、記録に残します。また、参加者の同意を得られた場合、その記録のDVDが販売されることがあります。














キャンセルポリシー
お問合せ

ワークショップお申込み後の流れ

  • お申込みいただいた方に郵送で、ワークショップの案内と共に守秘義務遵守に関する同意書、問題に働きかけるために必要な情報の用紙をお送りします。
  • 問題への働きかけをご希望でない方は同意書のみを、働きかけご希望の方は情報の用紙と同意書を、参加費ご入金と同時に、郵便かFAXでご送付ください。
  • 直筆でお書きの用紙を郵送でお送りいただくことが望ましいのですが、FAXも受け付けます。ただし、FAXの場合、文字を読み取れないことがあるので、できるだけ濃くはっきりとお書きの上ご送信ください。
  • 問題への働きかけは、事前に申し込みされた方を対象に行います。
  • 情報の用紙の受け付け締め切りはワークショップ開催日の7日前(必着)です。
  • 対応できる人数は1日に4~5人です。お早めにお申込み下さい。
  • 申込み多数の場合、当方で緊急を要すると判断した方から順に選ばせて頂きますので、予めご了承下さい 。
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